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シャンパーニュについて

(文 イケヤ酒店)

シャンパーニュ生産者のタイプ

NM(Negociant Manipulant:ネゴシアン・マニピュラン)
必要とするぶどうの一部または全てを他から買い付けてきて、シャンパーニュを製造しているメーカー。日本で見かけるシャンパーニュはほとんどがこれです。

RM(Recoltant Manipulant:レコルタン・マニピュラン)
ぶどうを栽培し、すべて自家ぶどうでシャンパーニュを製造するメーカー。ブルゴーニュのドメーヌのようなイメージです。

CM(Cooperative Manipulant:コーペラティブ・マニピュラン)
生産者協同組合名で生産・販売するもの。

MA(Marque Auxiliaire:マルク・オクシリエール、Marque d' Acheteur:]マルク・ダケトゥール)
第二銘柄のシャンパーニュのこと。メーカーが売り出しているものは第一銘柄シャンパーニュで、これらのメーカーが別の銘柄で生産して売り出しているものが第二銘柄シャンパーニュ。メーカーに依頼してシャンパーニュを造ってもらい販売会社の商標で売られるシャンパーニュもこれに該当(BOB:バイヤーズ・オウン・ブランドやプライベート・ブランドなど)。

RC(Recoltant Cooperateur:レコルタン・コーペラトゥール)
生産者協同組合製のワインを売るブドウ栽培者

SR(Societe de Recoltant:ソシエテ・ド・レコルタン)
同族のぶどう栽培者によって構成される会社で製造したもの

シャンパーニュの辛口、甘口

シャンパーニュの甘口、辛口は、ドザージュでのリキュール・デクスベディションの添加量により調整されます。

味わい 呼び名 1リットルあたりの許容加糖量
極辛口 エクストラ・ブリュット(Extra Brut) 0〜6g
辛口 ブリュット(Brut) 6〜15g
半辛口 エクストラ・セック(Extra sec) 12〜20g
半甘口 セック(Sec) 17〜35g
甘口 ドゥミ・セック(Demi Sec) 33〜50g
極甘口 ドゥー(Doux) 50g〜

シャンパーニュの製造法

  1. 一次発酵(ラ・キュヴェ:La Cuvee)、調合(アッサンブラージュ:assemblage)
    ぶどう果汁を複数年、複数畑毎に別々に醸造し、スティル・ワインをつくります。それらをブレンド(アッサンブラージュ)してどのシャンパーニュの味わいを決めます。この作業によってそれぞれのシャンパーニュのスタイルが決まります。アッサンブラージュには30〜50種ものワインが使用されることもあり、そのブレンド比率などは各シャンパーニュ・ハウスの企業秘密になっています。
  2. 瓶内二次発酵(ル・ティラージュ:Le Tirage)
    アッサンブラージュされたワインを瓶に詰め、瓶内二次発酵を促進するため、それにリキール・ド・ティラージュ(ワインと蔗糖と酵母の混合液)を加えます。
  3. 瓶熟成(ル・セジュール・アン・カーヴ:Le Sejuour en Cave)
    ワインは地価のカーヴで瓶内二次発酵し、2〜3年そのまま熟成します。(実際のワイン法では15ヶ月が義務づけられていますが、ほとんどのシャンパーニュ・ハウスではそれ以上熟成させています。)
  4. 動瓶(ル・ルミヤージュ:Le Remuage)
    瓶内二次発酵によって瓶の中には澱が発生します。これを取り除くためヴーヴ・クリコが発明したとされるピュピートル(澱下げ台:直径10cm弱の穴がたくさん開いた、厚さ5〜6cm、高さ1m位の板をV字を逆さまにしたように立てる)という板に瓶を逆さまにして挿入します。これを3〜4ヶ月もの間、毎分8分の1ずつ回転させて、徐々に瓶を下向きにさせ、澱を口部に集めます。現在、多くのシャンパーニュ・ハウスではこの工程を人手ではなく「ジャイロパレット」と呼ばれる機械で行っています。
  5. 澱抜き(ル・デゴルジュマン:Le Degorgment)
    澱が瓶の口に集まったらこれを取り除きます。手順としては、まず瓶の口から首までを逆さまのままマイナス25℃の塩化カルシウム水溶液につけ、瓶の口に集まった澱を凍らせます。次に栓を抜き、凍った澱の塊を飛び出させます。
  6. リキュール混合(ル・ドザージュ:Le Dosage)
    シャンパーニュの辛口、甘口の調整をするため、ワインに砂糖を添加した混合液を、デゴルジュマン後の瓶に加えます。この作業はシャンパーニュ作りの終わりの工程であるため、門出のリキュール(リキュール・デクスペディション:Liqueur d'Expedition)と呼ばれています。
  7. 栓打ち(ブシャージュ:Bouchage)
    ドザージュが終わったシャンパーニュは、瓶にコルクが打たれ、圧力でコルクが飛び出さないように針金で締められます。さらに豪華さと、デゴルジュマンによって飛び出したワインの量を隠すために、化粧フォイルが瓶の首にすっぽりとかけられます。